チューバ洗う

ヨーロピアンなチューバ
B♭管です。

中古で購入されて10年近く内部の洗浄をしたことがないとのことで、札幌から遠く離れた土地からのご依頼。

このタイプのロータリーレバー機構は
分解する際に気を引き締めて作業する必要があります。連結器がプラスチック製のため、外し方に無理をかけると割れてしまいます。

裏蓋もかなり錆びついていましたので
ある事をして錆びを少し弛めてから
ショックを与えて外します。

管の内側は水を流しながらスポンジ付きのプラスチックワイヤーを通してヘドロを取り除き
各部に水を通してキレイにします。

ロータリーバルブも丁寧に洗います。
汚れがシツコイため超音波洗浄機に入れました。

その後、パーツクリーナで脱脂して
特殊な薬品を52℃まで温度を上げて
錆びを落としていきます。
薬品は中性で錆びにだけ反応し
余計な侵食がない物を使ってます。

ワイヤーブラシなどを使うと減り方が均一にならないため、問題が起きますので使いません。

錆びを落としたのち、管の内部に大量のオイルを流して、新たに発生する錆びを防止。
抜き差し管やロータリーは磨き
オイルに浸けます。こうすることで均一でスムーズな動きを得ることができます。

その他、可動部には各部に適したオイル、グリスを使用し
確実に組み上げて完成。
ロータリーなどはクシャミでも反応するような動きを求めます。
そのためには組み上げる前の処置が、とても大切になります。

頻繁に水通しだけでも作業していると もう少し楽に作業できたかもしれないです。